カネなし、コネなし、経験ナシの31歳独身男、起業家への道

カネなし、コネなし、就職経験1年未満の31歳独身男が起業家になるまでの道を日記風に綴っていきます。1週間に1回くらいのペースで書ければと思っています。ゆっくりやっていきます。

9月19日 上からマ◯オ

前回、惨敗を喫してHPが回復しきっていなかったが、

次の日はまた営業をしに行く事が決まっていた。

 

以前出てきた半田さんに紹介してもらった

イベントスペースの運営をやっている東出さん(仮名)に

一緒に何かイベントをやらないかと話をしにいこうと思ったのだ。

 

東出さんの方が3つくらい歳が上で、半田さんの友人でもあったため、

始めたばかりの事業計画を聞いてもらいつつ、色々と情報交換をしながら、

一緒にイベントでもできたらなぁ。という気持ちで、

「一度お話を聞かせていただけませんか?」

という内容のアプローチを行った。

 

まだ残暑の厳しい午後1時。

俺は思ったより時間ギリギリだった為、走ったせいもあってか、

汗だくだった。

 

流れ落ちる汗を気持ちでは抑えつつ、

イベントスペースに到着。

 

東出さんは慌ただしく動き回っていた。

「ちょっと今手が離せないから、待っててもらってもいいかな。」

 

忙しそうなのは見てわかる。

「はい、もちろんです!」

 

俺は空いている椅子に腰をかけ、東出さんを待った。

 

まだ暑さもかなり残っているこの季節、

このイベントスペースは窓が全開で冷房はついていなかった。

「暑さで死ぬかもしれない…」

 

そんな大げさな事を思いつつ、時間は過ぎていった。

別のスタッフの方が色々と気を利かせてくれ、水を出してくれたり、

話をしてくれたり、とても優しくしてくれた。

 

そして時間は過ぎて行く…

15分…

30分…

1時間…

1時間30分…

2時間…

 

1時間を過ぎた辺りから、俺はイライラしてきた。

「なんで俺はこんなに待たされているんだ?」

「約束の時間はとうに過ぎている。」

「いくら年上で、半田さんの友人だからといってこれはひどいんじゃないか。」

「もう帰ろうか…」

 

などと頭の中でグルグル考えていた時、

2時間と10分を過ぎたところで東出さんが目の前に現れた。

 

「お待たせしました。」

「いえ…」

 

開口一番、東出さんの口から発せられた言葉がこれだ!

1、

 

「ところで、今回「話を聞きたい。」ということだったんだけれど、

普通「話が聞きたい。」じゃ時間は取らないよ。

君がやろうとしている事は営業なんだから、

「こういう事がしたいから、お話させて下さい。」

というスタンスで来ないと時間を取るわけがないんだよ。

こちらとしては君に話す事は何もないんだから。」

 

という先制パンチを喰らった…

 

HPは0である。

 

確かに東出さんの言っている事に一理はある。

目指している方向が一緒なので、ゆくゆくは一緒に何かできたらと考えた。

初めは少し話をしてコミュニケーションを取って、

信頼関係がある程度築けたら、「一緒に何かやりませんか?」なんて持って行こうと

考えた俺が甘過ぎた…

そこはわかった、とても勉強になった。

次からは誰かと話をしたいと思った時、

「お話させて下さい。」というスタンスで行こうと心に誓った。

 

しかし、しかしだよ、2時間以上待たせるっていうのは失礼なんじゃないの?

どうなの?

社会人として普通の行いなの?

 

31歳だが、自分の今までの価値観やら社会人としての礼儀云々は

ベルリンの壁のように崩れ去り、何を信じれば良いのか分からなくなってしまうほど、

衝撃的な出来事だった。

 

結果、この日は2時間以上待たされたあげく、

事業計画を話し、できればこういう事をしたいという話をし、

「うちにメリットがないからできないですね。」

と言われ、話は15分程度で終わり、傷心のまま家路に着いた。

 

to_kunは帰って枕を濡らした…

 

2時間も 待った仕打ちが 怒られる