カネなし、コネなし、経験ナシの31歳独身男、起業家への道

カネなし、コネなし、就職経験1年未満の31歳独身男が起業家になるまでの道を日記風に綴っていきます。1週間に1回くらいのペースで書ければと思っています。ゆっくりやっていきます。

11月2日 初めての◯◯

独立してすぐの8月2日、俺は学生時代にお世話になった専門学校の先生に会いに行った。

何をしに行ったかというと、

 

・「若手のデザイナー支援をしたくて独立しました」という報告。

・「学校の空き教室を借りてイベントをしたい」という提案。

 

をしに行ったのだ。

 

4年ぶりにくらいに会った先生は在学当時と全く変わっておらず、何だか安心した。

独立の報告を済ませ、イベントの提案を行ったが、あまりいい返事はもらえなかった。

しかし、「11月2日・3日に文化祭があるから、そこに出してみたら?」という話をもらった。

 

ネットで洋服を売るのはそこそこ難しい。

なぜかというと、洋服を手に取れないからだ。

触った質感とか、色味とか、コーディネートとかはやっぱり実際に触って確かめたいと思うのは普通の感覚だろう。

俺もそうだ。

買い物に行く時は、歩き回って吟味する。

だって、後悔したくないもの。

 

イベントで直接お客さんにアプローチできるのはとってもありがたい。

しかも、イベントに来るのはファッションに興味津々な専門学校関係者達ばかり。

 

来た!これはチャ〜ンス♪

 

俺は一秒とかからずに、二つ返事で引き受けた。

これが予想以上に大変なイベントだという事を知らずに・・・

 

文化祭だけに、文化祭ノリで準備をしていた俺に、悲劇は訪れた。

 

ラックも用意したし〜、袋も用意したし〜、おつりも用意したし〜、完璧〜♪

と思っていた俺に、一人のデザイナーから連絡が入った。

 

「カードってもちろん使えるんだよね?」

 

・・・へ?

 

「いえ、使えません。現金のみしか用意していません。」

「は?そんなの売れる訳ねーじゃん。最低1着2万とかするんだよ?現金持ってるお客なんているわけねーじゃん。」

 

・・・マジか!

マジなのか!?

 

なめていた、俺は完全に「文化祭」をなめていた。

「初めての文化祭」は俺の顔面にカウンタークロスを喰らわした。

 

「何とか用意してみます。」

そう言って俺はカード決済ができる業者を片っ端からあたった。

 

業者に連絡してみてわかったことがある。

決済導入には最低一週間はかかります。

 

だめだ。もうだめだ。

俺には商売の才能がないんだ。ただのでくのぼうなんだ。

穴があったら入りたい。もうアリンコになりたい・・・

 

そんな風には一切思わなかったが、

そんな時優しく手を差し伸べてくれた神のような企業があったのだ。

 

その企業とは

Apple

 

そう、先日iPhone6を発売した一流企業「Apple」である。

Apple」が提携しているサービス「square」はカードリーダーを購入すると即日からカード決済ができるというサービスを提供していたのだ。

 

俺は涙が出るかと思った。

 

心の底からAppleさんありがとー。スティーブ・ジョブズありがとー。」って思ったよ。

 

こうして11月1日、ギリギリ一日前に何とか準備を整える事ができたのだった。

 

Apple様 心の底から ありがとう