7月1日 辞めた後はどうする?
前回のバイトに行く際、「進入禁止無視」で父親は捕まり、減点&罰金。
もちろん俺のバイトに行く為に頑張ってくれた訳で、減点はどうにもできないけど、罰金は俺が肩代わり。
せっかく急いで行ったのに、最後のバイト代は罰金に消えましたとさ…(チャンチャン)
これで、「仕事」という縛りから解放され、俺は自由の身になった。(ある意味)
その前に・・・・
バイトを辞める数ヶ月前、実際にバイトを辞める事を意識し始めた俺は、ある考えを巡らしていた。
「さて、バイトを辞めた後は何をするべきか・・・・」
お金は4年かけて頭金を集めた。
1年前には日本政策金融公庫が主催する「創業塾」にも通った。
カフェ開業関係の本も10冊以上読んだ。
ちゃんと「食品衛生責任者」の講習も受けて、資格も取った。
おそらく生まれてこのかた初めてと言っていいほど計画的に進めてきたのだ。
しかし、実際バイトを辞めた後はどうすればいいのかわからない、少しずつ焦りが出てくる。
経営をした事もないし、飲食店で正社員として働いた事さえない、ほとんど知識すらないのだ。
普通に考えると、まずは足りないお金を借りないとな。
店舗を作る&当初のランニングコストを合わせると約1000万円のお金がかかる。
自分のお金だけでは田舎の駅近が関の山だ。
経験がないから、「飲食店やりたいんです!」って言っても、銀行は貸してくれないだろう。
じゃあ、利子は高いけど、比較的貸してくれやすい「日本政策金融公庫」か・・・・
ここをミスったら終わるな。
ダメだダメだ。自分一人では絶対に借りられない。
どうすればいい?
もう俺には後がないのだ。
31歳で職歴ほぼなし。再就職などできるはずがない。
とにかく這いつくばってでも、懇願して、涙を流して、頭をこすりつけながら鼻水を垂らしてでもお金を借りるしかないのだ。
後戻りなんてできない。借りられなかったら身投げするくらいの気概でやらなければ。
いやいや、ちょっと待てよ。
そんなことしなくても、今更後戻りできるはずがなかった。
「やるしかない!」
もともとそれ以外に選択肢はないだろ。
こんな感じで切羽詰まっていた俺は、とりあえず借りられる確率を最大限上げる必要があった。むしろ100%だ。
こういう時はどうする?
とりあえず・・・・詳しい人に聞こう。うん。
ところで、お金を借りる為には「事業計画書」なるものを書いて、金融機関に提出しなければいけないのだそうだ。
ちゃんと計画性のない人間にお金は貸してくれないのだ。
「お小遣いちょ〜だい。」とはワケが違うのだ。
この時点で自分がどれだけ知識がなさすぎるのか、まったく気づいていない。
ある意味そこが強みだ。
「日本政策金融公庫」に行って、
「カフェ兼アパレルショップをやりたいので、お金を貸して下さい!情熱だけなら誰にも負けません!」
と熱く語りに行こう。
・・・・・・いやいやいやいや。
さすがに年齢を疑われる。
俺もさすがに31歳、そこまでバカじゃない。
よく「情熱さえあればなんとかなる。」的な事が言われるが、情熱の伝え方も色々ある。
バカみたいに行けばなんとかなる事ではないのだ。
早まるな、俺。やってみたら話のネタにはなるけど。
もし借りられても一瞬で潰れる。
なんて事があったら笑えない。そりゃあ、公庫の担当者も苦笑いだ。
ここは一度冷静になって、戦略を練ろう。
いつも理想だけで突っ走ってしまう俺だが、今回は冷静さを取り戻せた。
そもそも最初から冷静になっていれば、「カフェ兼アパレルショップ」を目指す事もなかったかもしれない。
なんて、ネガティブな事を今更考えても仕方ない。
やはりあれか、こういうときは頭の良さそうな人に相談するのが一番か。
公務員か?弁護士か?公認会計士か?
なるべくお金関係の人に聞くのが一番だな。
確か「創業塾」を聞きに行ったとき、税理士さんに名刺をもらったな。
税・・・頭が良さそうだ。しかも、お金を扱っている。
ここだな。
俺は決意を新たにした。
それでは行ってきます。