カネなし、コネなし、経験ナシの31歳独身男、起業家への道

カネなし、コネなし、就職経験1年未満の31歳独身男が起業家になるまでの道を日記風に綴っていきます。1週間に1回くらいのペースで書ければと思っています。ゆっくりやっていきます。

6月11日 税理士さん教えて下さい!

以前「創業塾」に参加した際、名刺交換をした税理士さんの中から、人当たりが良さそうな人をピックアップして、連絡。

15時に約束を取りつける。

 

もちろん創業計画書は作ってある。

自分なりに頑張った。

Wordで作ったA4の用紙15枚超の大作だ。

 

個人事務所だったので、思ったより住宅街の中にあり、google mapが指し示す場所へ。

「へ?どこ?」

見た感じ、事務所がありそうなビルではない。

周りをキョロキョロ見渡しても、事務所がありそうなビルは見当たらない。

「まさか…」

そう、アパートとマンションの中間のような、お世辞もキレイとは言えない4階建てのビルの4階にその事務所はあった。

 

いい人だったけど、大丈夫なのかな?

そんな気持ちを抱かせながら、ゆっくりとエレベーターは登っていく。

ドアも明らかに自宅風。

とりあえず、進むしかない。俺はチャイムをならした。

 

中は思ったより事務所だった。

あのいい税理士さんが人当たりのいい笑顔で迎えてくれ、

ペットボトルのお茶を出してくれた。

従業員は本人も含め3名。

税理士さんについて全く知識はないけど、すごそうに聞こえる「税理士」という職業も、個人でやるとこんな感じなんだ…

という感想。

 

ある意味、俺は自信満々だった。

自分の経験を元に事業を考えた。

こんなサービスなら、デザイナーも嬉しいし、お客さんにも楽しんでもらえるんじゃないか。

すると、税理士さんの第一声。

「読みづらいですわ。」(関西弁)

 

マジか!?

そうなのか!?

書類といえば、文字がずらっと並んでるイメージだった俺は、第一声で出鼻を挫かれる。

 

税:「このウリはお客さんにとって他とそんなに変わりませんわ。」

俺:「そうですか…(そうか?他にはないぞ?)」

税:「収益の構造が不明確ですわ。」

俺:「そうですか…(まだ試算が足りなかったか…)」

税:「最初からそんなに借金することはリスクが高過ぎますわ。」

俺:「そうですか…(確かにそうなんだけど…)」

税:「飲食店もしくはアパレル企業で正社員として働いた経験はないと…」

俺:「はぁ…(痛いとこ突くなぁ…)」

税:「これじゃお金は借りられないですわ。」

俺:「え!?(はやっ!)」

 

そう、税理士は俺の創業計画書を見て、ものの数分で判断したのだ。

俺もその早さにびっくりしてしまうほどだ。

 

税:「今のままでは日本政策金融公庫に借りに行っても借りられませんわ。」

俺:「どうすればいいんでしょうか?」

税:「とにかくもう一度考え直す事ですわ。例えば、東京都中小企業振興公社とか、

  中小企業基盤整備機構とかって知ってますか?そういうところに相談しにいった方がいいですわ。」

俺:「はぁ…」

 

やばい、このままでは話が終わる方向にいってしまう。いや、俺は絶対に日本政策金融公庫からお金を借りなくては

いけないのだ。

なんとか食いつかなくては!

 

俺:「他にどうすればお金を借りられるのでしょうか?」

税:「うちは税理士なので、これ以上詳しいアドバイスができないんですわ。

  起業に関しては、さっきのところに聞いた方がいいアドバイスをもらえますよ。」

俺:「そうですか…」

 

完全に丸投げされた…

びっくりするくらい早く終わってしまった面談と、自分の計画が全然ダメだったことにショックを隠せない。

 

来たときより45℃は肩を落として帰りのエレベーターに乗り込む。

 

帰り際、事務所は立派に見えた。

 

わかったよ、借りられるまでとことん相談してやる!

帰って速攻、「東京都中小企業振興公社」と「中小企業基盤整備機構」なる組織をググる

 

よっしゃ、次こそリベンジだ!